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チェコ在住日本人の経験を発信🌟元経営者/ワーママ/通訳のプロ

「営業時間外」の涙💧

Namiko Sakamoto

雪の彼方 夢の彼方

もう、むかーし昔のこと。

時効でしょう!ということで私の涙話をご紹介する前に・・・

 

一昨日、ブログにてチェコ語の記事を投稿しました。チェコでの就労資格について。

連日問い合わせが多いため、外資系企業のチェコ人の方々に知っておいていただきたかった。

「こんなに便利な方法もあれば、各関係機関もとても協力的。アウトソースにポイっではなく、自分たちで(日本人)駐在員の就労資格管理を行うきっかけになれば。」

チェコの日系企業においては、現地採用の日本人の方が一人はいらっしゃるのが一般的。(会社の規模にもよりますが。)

「駐在員のお世話・事務担当」においてはほとんどが日本人の女性です。

そして、駐在員の就労資格(滞在資格)にいおいては、その方が外部のエージェンシーと連絡を取り必要な手続きを実施されています。

就労資格・・・多くのケースにおいて、「日本人マター」として現地スタッフはスルー。

なぜ現地スタッフが直接かかわらないの?

日本と連絡を取るにあたり、英語ではちょっと小難しいといった理由も挙げられますが・・・

チェコ人側からすると、ズバリ、「おもしろくない仕事、キャリアアップの足しにならない仕事」と見做されます。

また、特に難しくはありませんが手間隙はかかりますし、ミスは絶対許されないので、それなりの給与を払って責任を持って対応してもらわなければならない。

駐在員の人数が多いと異動シーズンにおいては、他の業務が手に付かないといった状況も起こります。

そうすると、人件費(費用)の面からも、現地スタッフに兼務させるよりも、アウトソースで保険をかけておいた方が安心・確実だなとなります。

一方、このように、就労資格取得のしんどさを知るチェコ人が増えない限り、次なる改善はあまり進まないように思えます。

外資系企業が、産業貿易省や外務省を通して意見交換を行うといった場も当然ありますが、選挙権を持つチェコ人の理解・協力は必要です。

「悪いことをしているわけでもないのに、な、なぜこれほどのボリュームの書類を準備しなければならないの?なんでこんな所に並ばされなきゃいけないの?え、今の時代にオンラインで申請できないの?」

様々な疑問を抱くことが、改善の「初めの第一歩」となることも多いのです。

 

さて、私が自分の学生ビザを初めて申請しようとしたのは、もう19年程前のこと。

チェコのビザ申請は大変!と今でも話題沸騰ですが、当時も特に変わりありませんでした。

しかし、全く気にしませんでした。

世間知らずの良い所👉

「ビザなんて、必要書類提出すれば絶対出るでしょ?チェコ語も英語できるし問題ないよ。」

としか考えていませんでした。

世間知らずの悪い所👉

官公庁の営業(開館)時間が「全平日でない」ところもあるということを想定していませんでした。

大阪から新幹線で東京のチェコ大使館へ向かいました。

ビザの申請を実施し、その日の内に大阪に帰る予定。

大使館へ到着!気合いを入れて中へ入ろうとすると・・・入れない!

門が閉まっている!

え⁉️

「今日は開館日ではない(=申請を受け付ける日ではない)」

ひ、ひどい!

「税金で賄われている役所が毎日申請を受け付けないなんて・・・」という少し変わった怒りを覚えました。

(自分が開館日をチェックしていなかったということは棚に上げた19歳💦)

涙が溢れました。

全てやり直し・・・

ちょうどその時、チェコ人の職員の方が別の建物から出て来ました。

(チェコ語が聞こえたので、そうかなと思いました。)

お子様とお出かけするような雰囲気でした。

泣いている私に気づき、どうしたのか声を掛けてくださったので、状況を説明しました。

少し驚いて、それからしょうがないなといった微笑みを浮かべ、「書類を受け付けてあげるよ」と言ってくださいました

嬉しくて再び泣いてしまいました!

この経験は、今まで(家族などを除き)誰にも話したことがありません。

理由は簡単。「すごいね、よかったね!」と思う方もいれば、「一人だけ特例措置はおかしいだろ?」とといった批判が大使館に寄せられることを恐れたため。

人の妬みは怖い。「チェコのビザを取るのは大変」という状況で、自分だけこんな幸運に巡り合ったという「自慢」を快く思う人はいないかなーと。

もう20年も前のこと。「時効」と書いたのはそのためです。

そんな良い時代もあったんだねーと思っていただけるでしょう。

この経験、私にとっては、「九死に一生を得る」以外の意味も持ちました。

その後も自分自身の官公庁での手続きや、業務として手続きを代行するにあたって、「嫌な経験」は山ほどしました。

しかし、その度に当時の暖かい対応が記憶によみがえり、「今日はついてなかっただけ=(相手の役人の方が偶然機嫌が悪かっただけ)。過去にはいい経験もあったでしょ?」と嫌な出来事を中和するのに役立ちました

意識的に据えたわけではなく、自然とそう受け取れるようになっていました。

こういった温かい経験、皆様もお持ちですか?

仕事をしていてストレスを感じることがないのは、嫌なことがあった時に、一瞬でそれを中和することができる「温かい経験」をたくさん持ち合わせているからかもしれないなと感じます。

また、ブログには「モテ方」というすごい稚拙の記事も投稿しました。

 

稚拙?

 

ただ、SNSで売れるネタ。

 

自分の書きたいこと以外も書いています。

その度に大きなダメージを受けます。

ただ、今はこれが大事なんです。私にとっては。

 

自分がボロボロになっても、睡眠時間削ってひっどい疲れ顔になっても、成し遂げたいことありますか?

 

www.sakamotonamiko.com